和力の舞台は、昔からある芸能を舞台芸能に創造していくことが根幹になっております。
昔からあるといっても、最初から形のあるものはありません。
素になる想いや願いがあり、しだいに現在のこっている伝統芸能ができあがったのです。
無理と無駄を省き、切磋琢磨の手法を伝えて来たものを、伝統と呼びます。
伝統とは「これをどう使うのが良かったか」という経験と技術の継承がまずあり、
さらに「おまえはそれを、どう使い生かすか」そして、
そこから「なにをうみ出すか」を常に問い続ける存在です。
和力は、固定された集団ではありません。自分の世界をうみ出す者が、独りでは出てこないものを追い求め、互いに影響し合いながら創り出していく、空間と時間の名前です。
加藤木 朗 Akira Katogi
芸能×音楽
日本全国各地を訪ね学んだ民俗芸能、お祭り芸能、お囃子の数々。
和力はそれを独自のセンスと技術でアレンジし舞台で上演しています。
伝統から学び 伝統に挑む
「芸能のチカラ。舞台のチカラ。」
芸能を表現の礎にし、昨年結成20周年を迎えた和力。
コロナ禍において芸能に携わる者として何ができるのか
自分たちにしかできないことは何なのかを模索してまいりました。
結論は、「芸能のもっている、科学的根拠はないけれども何世代にも渡り手渡されてきた確かなチカラで、お世話になっている皆さんに自分たちの舞台を通じて少しでも元気になっていただくしかない。」というものでした。
・獅子舞が来て頭を噛んでくれると風邪をひかない
・獅子の歯噛みの音は悪いものを追い払ってくれる
・夜明けを告げる鶏の鳴き声は明るい未来を呼び込む
迷信といえばそれまで。しかし何百年も続いてきた伝統には、先祖たちが直面した、その時代時代の危機を乗り越える一助となるとなる「何か」が備わっているはずです。
「混沌の中の不安」を感じる人々に安心を感じていただくことができるのが芸能のチカラではないでしょうか。
和力の舞台が皆さんに、ここから動きだす活力、ちょっとした明るさをもたらすことを信じて舞台を作り続けてまいります。
和力の舞台の魅力
豊富な公演実績
結成20年、国内外で数々の出演を重ねています。学校公演の実績も多数!
豊富な演目
獅子舞、神楽など全国各地のお祭り芸能を取材し、モチーフとしたオリジナル演目が多数。現代を生きる人の心に訴えます。
笑いあり涙あり
語り、狂言、舞踊や音楽。和力独自の和製ミュージカル「音舞語り」はいろいろな感情を呼び醒まします。
和力 主な公演実績
’01年 「和力」発足
’05年 愛・地球博『日本伝統芸能十八撰』
’06年 イギリス・イタリア
’08年 アメリカ(N.Y/L.A)
’09年 韓国
’10年 スロベニア・セルビア・モンテネグロ
’11年 セルビア・ボスニア ヘルツェゴビナ・アルバニア・コソボ
’12年 セルビア・ボスニア ヘルツェゴビナ・スロベニア・アルバニア・コソボ
’13年 ブラジル
’15年 ベトナム
’16年 アメリカ(シアトル)
’18年 スペイン(バルセロナ、バレンシア)
’19年 シンガポール
軽井沢「G20関係閣僚会合」レセプション
’21年 立川志の輔師匠独演会ゲスト出演
毎年自主公演「暮れの打ち逃げ」「紅打逃げ!」を名古屋市、飯田市で開催
その他全国各地で出演しています